ヒメハイゴケ Hypnum oldhamii (Mitt.) A. Jaeger & Sauerb.
ハイゴケ科

04/11/06 Hyogo-ken, Hidaka-cho, Ase-keikoku, on cliff.
 低地の岩上に生育するハイゴケ属としてはもっとも普通種。
 茎が這い、羽状に密に枝をだし、茎や枝の葉は鎌の刃のように曲がるので、ハイゴケ属の仲間であることは、すぐわかる。遠目には、黄色っぽく光ってみえる。
 土や腐植土上に普通のハイゴケ(H. plumaeforme)よりも、名のごとく、小さく(ヒメ)、葉は(特に枝の葉が)より細い。ただし、日本産のハイゴケ属としては中型の仲間になり、山地(標高1000m前後)では、ヤマハイゴケやタマキチリメンゴケと一見しただけでは区別が難しい。検鏡して翼細胞の形態などを観察する必要がある。ヒメは、枝葉の翼部に1個の大きな透明細胞がある。